出来ない事が出来る様になるって楽しい 〜楽器編〜

音楽

僕はピアノとベースという楽器を弾きます。
ピアノ(厳密にはエレクトーンからはじめました)は小学校2年生から、
ベースは23歳から始めました。
もう少しで45歳になる今でも楽器は続けていますが、
日々の練習は課題を持って行なうのが大事だと改めて思っています。
そうした練習の中で出来なかった事が出来るようになるのはやはり楽しいです。

ベースに関しては始めたのが遅かったので(みんな中学校や高校から始める人が多い)
どうしても自分の中で本職の楽器では無い、という意識がどこかにありました。
自分の得意楽器はキーボードであると。
幼少の頃からやっていた楽器とそうで無い楽器との大きな差は、
「どれだけ意識していなくても手が勝手に動いて演奏できるか」
だと自分では思っています。

この差は僕の場合、歌いながら演奏すると如実に表れます。
僕はあまり歌が上手いほうではなくて、
かなり神経を集中させて歌わないと音程が低くなってしまいがちです。
そんな僕がキーボードを弾きながら歌った場合とベースを弾きながら歌った場合とでは
キーボードを弾きながらの歌のほうが明らかに音程が良いことが多かったです。

何故このように差が出てくるのかというと、キーボードの場合は無意識で演奏できているので殆どの場面で歌だけに集中できているんですね。
ところがベースを弾きながらの歌となると常に意識の半分はベースにいってしまっているので、どうしても歌だけに集中する事が出来ずにピッチが甘くなってしまいます。
(もともとベースのほうが歌いながら弾きにくい楽器ではありますが)
この事から分かるのはベースの方がまだまだ自分の思い通りに弾き切れていない部分があるという事なんだと思っています。

とは言え、なんだかんだでベース歴も早いもので23年になりました。
(はやいなぁ)
「ベース始めたのは遅くて歴が浅いからお手柔らかにお願いします」
とは言えないくらいの年数になってしまいました。
近年はベースを弾く機会の方が圧倒的に多いのと、
20年選手として相応しい腕前にならなければいけないな、と思い立って
昨年の夏くらいから自分で苦手と思っているポイントを重点的に鍛える練習を始めました。

苦手と感じているのは、

・テンポ120以上のツーフィンガーピッキンングによる16分音符のリズム
と音量が安定しない
・高い音域から低い音域への下降フレーズで少し運指がバタつく
・弾いていない弦を完全にミュートできていない時がある

これらの苦手意識を克服する為に効果的であろうと思われる基礎練習メニューを日々のベースを弾く時間の中に取り入れています。
そういった練習に取り組んでいる中で最近重要だと感じている事は
やみくもに練習しないで「何故出来ないのか?」をしっかり分析、検証するのが大事という事です。
出来る、出来ないの差は案外簡単な事が原因だったりする事がよくあります。

例えば、リズムの悪いのは右手のせいだと思い込んでたが、よくよく探ってみると原因は左手だったとか、ちょっとした腕の角度の変化で急にリズムが安定したりとか、運指を変えるだけで弾けないフレーズが弾けるようになったりとか、こういった小さな発見が上達のスピードアップに繋がったりします。
しっかりと分析と検証をしていないと、これらの小さな原因を見落としてしまいがちになり、気づかないままがむしゃらに練習して、何日間やってもいっこうに弾けるようにならない、なんて事になったりします。

人生でこんなに基礎練習だけを長期間に渡って延々とやるのは初めての事です。でもそのおかげで「思い通りに弾ける」という感触が少しづつですが掴めてきている気がしていますし、またメンバーからも「なんかちょっと上手くなったね」なんて言われる事もあり、その成果が嬉しくてまた次の練習のモチベーションになっています。

出来ない事が出来る様になるって楽しいです。

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