オンラインで音楽を人と一緒に演奏できる時代

音楽

現在僕はバンドを組んでいて、月イチでセッションをしています。
もうかれこれ8年くらい続けているのですが、コロナの影響もあってちょうど1年前からリアルタイムでのオンラインセッションを始めました。
メンバーそれぞれが自宅にいながら一緒に演奏できるというのは、ミュージシャンにとっては夢のような環境です。
ひと昔前では考えられなかったことですが現実にできるようになりました。

僕が思うオンラインセッションをすることによるメリットですが、

1、練習スタジオに行く時間がかからない
2、スタジオ代がかからない
3、交通費がかからない
4、重い楽器を運ぶ労力が要らない

この辺りがわかりやすく感じられるメリットになると思います。
僕は茨城に住んでいて、バンド練習がある時は東京まで行っていました。
移動手段に車を使っても、電車を使っても移動時間だけで往復4時間以上かかっていたので家でセッションできるのは本当に楽でいいです。

スタジオ代と交通費がかからないのも年間を通して考えればかなり大きい節約になります。
オンラインセッションをするためのパソコンなどの初期費用はかかりますが、今は機材も安く買えるし、何より時間もお金のうちと考えれば十分に元がとれる初期投資だと思います。

楽器を運ぶ労力がかからないのも重要で、僕の担当の楽器はベースなのでそれほどでもないですが、そもそも持ち出しが不可能であったり、大変であったりするピアノやドラムを自宅に所持していて、かつ音を出すことが可能な環境に住んでいればこれらの使い慣れた自分の楽器でセッションできるというのはかなり強力なメリットになるでしょう。

もちろんデメリットもあります。

・ネット環境によっては音に遅延が発生する
・音の振動を体感できない

今のご時世では当たり前となったリモートワークやオンライン会議ですが、
こと音楽においてはリアルタイムで人と一緒にオンラインで演奏するとなるとまだまだハードルが高い印象があります。
会話をするだけなら多少の遅延があっても問題ないですが、
音楽を数人で同時演奏して、かつ全員が気持ちよく演奏するとなると、
ちょっとでも遅延が発生すると厳しいです。
遅延があると演奏を合わせるのが難しい、または合わせるのも不可能な状態になります。
ネット環境によっては音も途切れ途切れになったりすることもあります。
1年間やってみた経験だと、戸建てか、もしくはマンションでも個別に回線を引いていないとまず無理だと思われます。
実際にマンションに住んでる方がセッションに参加したことがあるんですが、マンションだとネット回線は共用のものだったリするので、
その時は遅延が酷くて一緒に演奏するのは全く不可能な状態でした。
パソコンも演奏以外の仕事を同時にさせると音が遅れたりするので、
スペックもある程度良いもので、メモリを多く積んでるほうがいいです。

もう一つのデメリットは音を体感できないことです。
例えばスタジオに入って、ベースをアンプに繋いで音を鳴らすと耳で聴く以外にも体で音圧を感じます。
いい楽器だと低音がお腹に響いてくるくらいです。
他にも一緒に演奏しているドラムの振動だったり、ギターの音響だったりを
耳だけじゃなく体で体感している部分って結構あると思っていて、それこそが音楽を人と一緒に同じ場所で演奏する醍醐味だったりします。

とはいえオンラインのメリットはやはり素晴らしく、これからも技術の進歩と共にもっともっと便利になるだろうし、バーチャル的な進化もしていくでしょう。
つくづく、これから音楽を始める若い人達が羨ましいなぁと思います。
セッションで曲を作っていくスタイルのバンドさんにはもってこいのツールだと思います。
とりあえず、これからもオンラインセッションは続けていくのでまた別の機会にでも機材面の話とか、アプリの詳しい話とかをしていきます。

 

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